トレーニング方法

ジムで背中トレ!初心者でも取り組みやすい方法とマシンの使い方

背中トレーニングをする男性

「背中のトレーニングは難しそう」「マシンの使い方がよく分からない」と感じる方は少なくありません。実際、背中は動きを意識しづらく、最初はフォームをつかみにくい部位でもあります。

しかし、基本的なポイントを押さえれば初心者でも安全に取り組め、姿勢の安定や体全体のバランス改善につながるとされています。本記事では、ジムで実践しやすい背中トレーニングの方法やマシンの使い方を分かりやすく解説していきます。

目次

背中トレーニングの主なメリット

背中のトレーニングには、姿勢を意識しやすくなること、基礎代謝やエネルギー消費のサポート、大きな筋肉を動かすことでの体型バランスへの影響、シルエットが整いやすいことなど、いくつかの利点が挙げられます。もちろん個人差はありますが、こうした取り組みは日常生活の快適さや見た目の印象にプラスになることがあります。

デスクワークやスマートフォンの使用が多い現代では、背中の筋肉が使われにくく弱まりがちといわれています。背中のトレーニングは、その対策としても役立つ一つの方法になり得ます。「難しそう」と感じる方もいますが、基本的なポイントを押さえれば、多くの方が安全に始めやすいのが特徴です。

背中トレーニングの具体的なメリットを詳しく見ていきましょう。

姿勢を意識しやすくなる

背中の筋肉、とくに脊柱起立筋をトレーニングすることで、自然と背筋を伸ばしやすくなり、猫背傾向に気づきやすくなることがあります。

正しい姿勢は外見の印象にも影響し、身長が高く見えるように感じるケースもあります。デスクワークやスマートフォンで前かがみになりやすい方にとって、背中トレーニングは姿勢を意識するきっかけの一つになり得ます。

基礎代謝や体づくりに寄与する可能性

背中には広背筋や僧帽筋など大きな筋肉が集まっています。これらを使った運動は消費エネルギーが比較的多く、基礎代謝や体の使い方に影響を与えることがあります。

さらに、食事管理と組み合わせることで、体重管理やボディメイクに取り組みやすくなる方もいます。

体のシルエットに変化を感じやすい

広背筋を中心に背中全体を鍛えると、上半身のシルエットが変化して見える場合があります。

男性では肩幅を意識しやすくなり、女性ではウエストとのバランスがとりやすくなるなど、体のラインを整えるサポートにつながることがあります。見た目の変化は個人差がありますが、背中はシルエットに影響を与えやすい部位の一つといえるでしょう。

服の着こなしが映えることもある

背中の筋肉が引き締まることで、服を着たときのシルエットが整い、後ろ姿の印象が変わることがあります。

特に夏場の薄着やフォーマルな装いでも、ラインがきれいに見えると感じる方もいます。これはあくまで「見え方の変化」であり個人差はありますが、背中トレーニングが自信につながる要素になることもあります。

背中の筋肉の基礎知識|影響部位を理解しよう

背中を効果的にトレーニングするには、まずどの筋肉が関わっているのかを知っておくと役立ちます。代表的なのは「広背筋」「僧帽筋」「脊柱起立筋」「大円筋」の4つ。それぞれが異なる役割を持ち、意識する筋肉によってトレーニング方法や感じ方も変わってきます。

「筋肉の名前なんて難しそう…」と思う方もいるかもしれませんが、動作中にどの筋肉を意識しているかを知ることで、フォームを整えやすくなり、継続の助けになると考えられます。細かく覚える必要はなく、位置と大まかな役割を押さえておけば十分です。以下の表にまとめました。


背中の主要な筋肉と役割

筋肉名 位置主な役割意識すると得られる効果の一例
広背筋背中の下部から脇にかけて広がる腕を後ろに引く、体を引き上げる上半身の広がりを意識しやすい
僧帽筋首から肩、背中中央にかけて肩甲骨を動かす、肩をすくめる姿勢の安定に関わる
脊柱起立筋背骨に沿って縦に走る背筋を伸ばす、体を支える猫背予防や姿勢意識につながる
大円筋肩甲骨の外側から上腕へ広背筋の動きを補助背中の厚み・広がりを意識できる

 

これらの筋肉を総合的にトレーニングすることで、バランスの取れた美しい背中を目指すことができます。

ジムで背中トレ|初心者におすすめマシン5選

ジムで背中をトレーニングするといっても、マシンの数が多く「何から始めればいいのか分からない」と感じる方は少なくありません。最初の一歩として取り入れやすいのは、ラットプルダウン、シーテッドロー、ケーブルプルオーバー、バックエクステンション、アシストチンニング の5種目です。

これらは比較的扱いやすく、背中を動かす感覚をつかみやすいとされるマシンです。まずは軽めの重量から始め、フォームを意識しながら徐々に慣れていきましょう。

ラットプルダウン|広背筋を中心に背中全体を使う

広背筋・大円筋・僧帽筋などを使う種目です。

バーを肩幅より少し広めに握り、胸を張りながら肩甲骨を寄せるように引き下げるのが基本です。

よくある誤りは、肩がすくんでしまうこと。背中の筋肉を意識して肩を下げるとフォームが安定しやすくなります

初心者は軽めの重量で8~12回を3セット程度から始めるのが目安です。

シーテッドロー|背中の中央部を意識しやすい

僧帽筋中部・広背筋・菱形筋などを使います。

胸を張り、肩甲骨を寄せながら肘を体側に引くのがポイントです。戻すときも勢いではなくコントロールして行いましょう。

グリップ幅によって刺激が変わるとされ、狭めなら広背筋下部、広めなら僧帽筋に意識が向けやすいです。

初心者はまず中間のグリップから取り組むとフォームを覚えやすいでしょう。

ケーブルプルオーバー|広背筋をピンポイントに使いやすい

肘を軽く曲げたまま、肩の動きだけでケーブルを引き下げます。腕の力ではなく背中の動きを意識するのが大切です。

重量は軽めに設定し、背中が伸び縮みする感覚をつかみながら行うとフォームを意識しやすくなります。

バックエクステンション|脊柱起立筋を中心に背面を動かす

脊柱起立筋を主に使うトレーニングで、姿勢意識の一助になる種目です。

腰を反らしすぎず、上体は水平よりやや上までで十分。まずは自重で行い、慣れてきたら胸にプレートを抱えて負荷を加えていきます。動作はゆっくり行い、特に下ろすときに2~3秒かけると安定しやすいです。

アシストチンニング|懸垂を補助つきで行える

自重懸垂が難しい方でも、補助を使うことで取り組めるマシンです。

最初は体重の50~70%程度をアシストに設定すると始めやすいでしょう。慣れてきたら少しずつアシストを減らしていくと、自重での懸垂に近づけます。

また、グリップ幅によって刺激部位を変えられます。広めなら広背筋、狭めなら大円筋や上腕二頭筋を意識しやすくなります。

【中級者向け】フリーウェイトで行う背中トレ3選

マシントレーニングに慣れてきたら、デッドリフト・ベントオーバーロー・ワンハンドダンベルローといったフリーウェイト種目に挑戦するのも一つの方法です。

フリーウェイトは可動域を広く使えるため、複数の筋肉を同時に働かせやすい特徴があります。その分、フォームの習得が重要ですが、軽めの重量から始めて動作を安定させれば、安全に取り組みやすい種目です。

デッドリフト|背中全体と下半身を同時に使う種目

デッドリフトは、背中全体だけでなく下半身の筋肉も動員する複合的なトレーニングです。

ポイントは 背中を丸めないこと。胸を張り、腹圧をかけて体幹を安定させながらバーベルを持ち上げます。初心者は、膝の高さから行う「ハーフデッドリフト」から始めるとフォームを習得しやすいです。

重量は「フォームを崩さず扱える範囲」から。無理に高重量を扱うと腰への負担が大きくなるため、少しずつ段階的に増やしていきましょう。

ベントオーバーロー|背中の中央部を意識する

ベントオーバーローは、広背筋や僧帽筋を中心に背中を意識できる種目です。

上体はおよそ45度を目安に前傾し、肘を体側に沿わせて引くと肩甲骨を寄せやすくなります。より広背筋を意識したい場合は30度程度まで前傾しても構いません。

バーベルでもダンベルでも可能ですが、バランスを取りやすいダンベルから始める方も多いです。動作は反動を使わず、引くときに吐き、下ろすときに吸う呼吸を意識しながら、ゆっくりコントロールして行いましょう。

ワンハンドダンベルロー|左右差を整えやすい

ワンハンドダンベルローは、左右それぞれを個別に鍛えることでバランスを意識できるトレーニングです。

ベンチに片手・片膝をついて体幹を安定させ、もう一方の手でダンベルを引きます。動作の際は、肘を天井に向かって引き上げるように意識すると背中を使いやすくなります。

左右で回数や重量に差がある場合は、弱い側に合わせると無理なく続けられます。大きな可動域でしっかり背中を伸ばし、そこから引くことで、筋肉を意識しやすくなるでしょう。

背中トレーニングのメニューの組み方

背中トレーニングを続ける際の一つの目安として、初心者は週2回でマシン中心に3~4種目、中級者以上は週2~3回でフリーウェイトも取り入れる方法があります。頻度や種目の選び方は人によって異なりますが、継続する上で参考になる考え方のひとつです。

「どんなメニューを組めばいいか分からない」という声に応え、以下に具体的なメニュー例を挙げます。ご自身のレベルに合わせて内容を調整することが可能です。何よりも、無理のない範囲で継続していくことが求められます。


初心者向け背中トレメニュー例

曜日種目セット数回数休憩時間
月曜日

ラットプルダウン

シーテッドロー

バックエクステンション

3セット

3セット

2セット

10-12回

10-12回

15-20回

60-90秒

60-90秒

45-60秒

木曜日

アシストチンニング

ケーブルプルオーバー

バックエクステンション

3セット

3セット

2セット

8-10回

12-15回

15-20回

90-120秒

45-60秒

45-60秒


 

中級者向け背中トレメニュー例

曜日種目セット数回数休憩時間
月曜日(重い日)

デッドリフト

ベントオーバーロー

ラットプルダウン

4セット

3セット

3セット

5-6回

8-10回

10-12回

120-180秒

90秒

60秒

水曜日(軽い日)

ケーブルプルオーバー

シーテッドロー

4セット

4セット

12-15回

12-15回

45秒

60秒

金曜日(中程度)

ワンハンドダンベルロー

チンニング

バックエクステンション

3セット

3セット

3セット

8-10回(各腕)

無理のない範囲

15-20回

60秒

90秒

45秒

背中トレーニングの適切に行うコツ

背中トレーニングを行う際の参考ポイントとして、フォームを意識すること、肩甲骨の動きを丁寧に感じること、重量設定を無理のない範囲で調整すること、十分な休息をとること、栄養を整えることなどが挙げられます。これらを意識すると、運動を続けやすくなる場合があります。

もし「頑張っているのに効果が出ない」と感じるなら、これらのポイントのいずれかが欠けていることも考えられます。特に初心者の方は、重量を追求する前に、以下の基本を丁寧に行うことが大切です。


正しいフォームを意識する

フォームの違いによって、トレーニングの感じ方や使う部位は変わることがあります。正しいフォームを意識することで、狙った部位を動かしやすくなり、ケガの予防にもつながりやすいとされています。

重量を増やすことよりも、正しいフォームで目的の筋肉に効かせることを優先にしましょう。鏡でフォームをチェックしたり、可能であればトレーナーに見てもらうことをおすすめします。


肩甲骨の動きを意識する

背中のトレーニングでは、肩甲骨を寄せる・下げる動作が重要です。

トレーニング前に肩甲骨を動かすウォーミングアップを行い、動作中も常に肩甲骨の動きを意識しましょう。「肩甲骨で引く」というイメージを持つことが、効果的なトレーニングの鍵となります。


適切な重量設定を行う

筋肉を大きくしたい場合は、無理なく続けられる重量で取り組むことが一つの目安になります。継続しやすい負荷を選ぶことで、トレーニングを習慣化しやすいとされています。

軽すぎると負荷が不十分に感じられることがあり、逆に重すぎるとフォームが崩れてケガのリスクが高まる場合もあります。無理のない重量を選ぶことが、継続しやすいトレーニングにつながります。

最後の2-3回がギリギリできる重量を見つけ、慣れてきたら少しずつ重量を増やしていくプログレッシブオーバーロードの原則を実践しましょう。


十分に筋肉を休ませる

背中の筋肉は大きいため、一般的には回復に数日を要すると言われています。目安として48~72時間の休養をとる考え方もありますが、個人差があります。

トレーニングの成果は、運動だけでなく休息や栄養といった要素にも左右されるとされます。疲労感が抜けない、パフォーマンスが落ちるといった状態はオーバートレーニングのサインとも考えられるため、その場合は休息を通常より多めにとることも検討しましょう。

タンパク質をしっかり摂取する

トレーニング中には、体重1kgあたり1.5-2gのタンパク質摂取が推奨されています。

特にトレーニング後にタンパク質を摂取することは、筋肉の回復と成長のサポートにつながると言われています。食事だけでの摂取が難しい状況なら、プロテインサプリメントの活用も選択肢の一つです。

【女性向け】背中をすっきり見せるためのトレーニングのポイント

背中を引き締めたいと考える場合は、軽めの重量で回数を多めに行う方法が取り入れやすいとされています。

「ムキムキになりたくない」という不安を持つ方もいますが、一般的に女性は男性に比べて筋肉が大きく発達しにくい傾向があるといわれています。そのため、無理のない範囲でトレーニングを継続することで、背中のラインを意識しやすくなるケースもあります。

背中の印象を整えることを目的とするなら、以下のようなポイントを意識してトレーニングを取り入れると習慣化につながりやすく、長く続けやすいでしょう。

女性におすすめの背中トレーニング種目

取り入れやすいのは、次の3種目です。

  • ラットプルダウン(軽重量・高回数)

  • ケーブルロー

  • バックエクステンション

ラットプルダウンは15~20回×3セット、ケーブルローは12~15回×3セットを目安にするとよいでしょう。重量は「少しきついけれど、最後までフォームを崩さず続けられる」範囲が適切です。

動作はゆっくりと行い、背中の筋肉が縮む・伸びる感覚を意識することで、負荷を感じやすくなります。

食事のポイント

背中トレーニングをサポートするためには、極端な食事制限を避け、栄養バランスを意識することが大切です。

特にタンパク質は筋肉の材料になるため、鶏胸肉・魚・豆腐などを取り入れると良いでしょう。トレーニング中の目安としては体重1kgあたり1.5-2gのタンパク質摂取が推奨されるケースが多いです。

過度なダイエットは筋肉量の減少や代謝低下を招く可能性があるため、バランスのとれた食生活を続けることが望ましいとされています。

ジムで行う背中トレーニングのよくある質問

ジムで背中トレーニングを始める際によくある質問について解説します。これらの疑問を解消することは、トレーニングをより安全に進める上で重要です。


Q. 背中のトレーニングはどの順番でやればいいですか?

A. 基本的な流れは、コンパウンド種目(多関節運動)→マシン種目→アイソレーション種目(単関節運動) の順がおすすめとされています。

例えば、

  • デッドリフト(背中全体+下半身を同時に使う)

  • ラットプルダウン(広背筋を中心に動かす)

  • ケーブルプルオーバー(広背筋を単独で意識しやすい)

といった流れです。

疲労度の高い種目を先に行うことでフォームが崩れにくく、効率的にトレーニングを組み立てやすくなります。


Q. 背中に効いている感覚がないのです。

A. 背中は目で直接見えず、意識しづらい部位のため「効いている感覚がない」と感じやすい部位です。

  • 肩甲骨の動きを意識する:腕で引くのではなく、肩甲骨を寄せるイメージで動作する

  • 軽い重量でフォーム確認:正しい動きが身につくまでは軽めで繰り返す

  • 鏡や動画でセルフチェック:動きを客観的に確認することで改善しやすい

背中の筋肉を感じる「マインド・マッスル・コネクション」を意識することが大切です。どうしても感覚がつかめない場合は、ジムスタッフや経験者にフォームを見てもらうのも有効です。


Q. 背中トレーニングで腰が痛くなります。

A. 腰痛を感じる場合、フォームに問題がある可能性があります。

特にデッドリフトやベントオーバーローでは、

  • 背中を丸めすぎる

  • 腰を反らしすぎる

  • 腹圧が抜けて体幹が不安定になる

といったフォームの乱れで腰に負担がかかります。

対策の一例

  • 腹圧を高め、体幹を安定させてから動作を行う

  • 可動域を欲張らず「正しいフォーム」を優先する

  • 重量を一旦落として軽めでフォームを確認する

軽い違和感程度ならフォーム修正で改善することもありますが、強い痛みが続く場合は無理せず休養し、必要に応じて医療機関の受診も検討してください。

まとめ|ジムで背中トレを始めよう

初心者の方は、まずはマシンを使った基本的なトレーニングから始め、慣れてきたらフリーウェイトにも少しずつ挑戦していくと良いでしょう。

大切なのは、正しいフォームを意識しながら、自分のペースで無理なく継続することです。焦らず段階を踏んで取り組むことで、背中の筋肉を意識しやすくなり、トレーニングを習慣化しやすくなります。

 

※トレーニングや食事管理の効果には個人差があります。本記事は医療行為や医療上の効果を保証するものではありません。

 

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