トレーニング方法

ジムで行う体幹トレーニングガイド!マシンの使い方解説

プランクをする女性

「自宅での体幹トレーニングに限界を感じている」「もっと効率的に体幹を鍛えたい」そんな悩みを抱えていませんか?

実は、自己流の体幹トレーニングでは、思ったような変化を感じにくい方もいます。正しいフォームがわからなかったり、負荷が不足していたり、継続が難しかったりと、こうした悩みを抱える人は少なくありません。

この記事では、ジムならではの体幹トレーニング方法を解説します。

体幹トレーニングとは?ジムでトレーニングを行うメリット

体幹とは、頭と手足を除いた胴体部分全体を指す、文字通り私たちの身体を支える重要な筋肉群のこと。この体幹を集中的にトレーニングすることで、姿勢の改善や運動パフォーマンスの向上など、多くのメリットが期待できる可能性があります。

スタッフやトレーナーによる指導も受けられるジムで体幹トレーニングを行うと、自分に合ったフォームや負荷を確認できるので、習慣化につながりやすくなります。ジムでのトレーニングには、主に4つの大きなメリットがあります。

  • 専門的な指導が受けられる - トレーナーから正しいフォームを学べる
  • 豊富な器具が使える - マシンやフリーウェイトで豊富な負荷調整が可能
  • モチベーション維持しやすい - 周囲の環境が運動意欲を高める
  • 正しいフォーム習得 - 鏡やトレーナーのチェックで適切な動作を確認


体幹を構成する主要な筋肉

体幹は大きく分けてインナーマッスル(深層筋)とアウターマッスル(表層筋)の2種類の筋肉群で構成されています。


■ インナーマッスル(深層筋)

筋肉名主な役割
腹横筋腹部をコルセットのように覆い、体幹を安定させる
多裂筋脊柱を安定させ、姿勢を維持する
横隔膜呼吸の主動筋であり、腹圧を高める
骨盤底筋群骨盤内の臓器を支え、体幹の土台となる

 

■ アウターマッスル(表層筋)

筋肉名主な役割
腹直筋体を前に曲げる動作、いわゆる「シックスパック」
腹斜筋体をひねる動作、ウエストラインの形成
脊柱起立筋背筋を伸ばし、姿勢を保持する

 

これらの筋肉をバランスよくトレーニングすることで、安定した体幹づくりをサポートできます。

自宅トレーニングとジムトレーニングの違い

自宅とジムでの体幹トレーニングには、それぞれ特徴があります。以下の比較表で違いを確認しましょう。

項目自宅トレーニングジムトレーニング
設備限定的(マット程度)豊富(マシン、器具)
指導自己流になりがちプロの指導が受けられるケースがある
負荷調整自重のみで限界ありマシン等で細かな重量設定が可能
継続性モチベーション維持が困難環境が継続を後押し
費用無料~低額月会費が必要


ジムトレーニングは費用が必要ですが、その分、安全に取り組みやすい環境があります。特に初心者の方は、正しいフォームを身につけるためにもジムでスタッフやトレーナーによる指導を受けることでその後のトレーニングが効率的に進みやすいでしょう。

ジムで行う体幹トレーニングの種類

ジムでの体幹トレーニングは、マシン、フリーウェイト、自重の3つのカテゴリーに分けられ、目的に応じて使い分けることが成功の鍵となります。

それぞれのトレーニング方法には特有のメリットがあり、自分の体力レベルや目標に合わせて選択することが重要です。初心者の場合はマシンから始めて、慣れてきたらフリーウェイトや自重トレーニングへ広げていく方法がよく取り入れられます。

各カテゴリーの特徴を理解し、バランスよく組み合わせることで、体幹に多角的にアプローチしやすくなります。以下、それぞれの詳細を見ていきましょう。


マシンを使った体幹トレーニング

マシントレーニングは、動作が安定しているため初心者でも安全に体幹のトレーニングをすることができます。主要な3つのマシンとその使い方を解説します。


1. ケーブルマシン

  • ウッドチョップやパロフプレスなど、回旋動作を通じて腹斜筋にアプローチ
  • 重量を細かく調整でき、段階的な負荷アップが可能
  • 立位・座位・膝立ちなど、様々なポジションで実施可能


2. ローワーバックマシン

  • 脊柱起立筋に働きかけるためのマシン
  • 腰への負担を最小限に抑えながら背面の体幹にアプローチ


3. レッグレイズマシン

  • 下腹部を中心に腹直筋下部をトレーニング
  • アームレストで上体を固定するため、正確なフォームを維持しやすい
  • 初心者は膝を曲げた状態から始めることを推奨


これらのマシンは軌道が決まっているため、フォームを崩すリスクが少なく、初心者の方でも適切に体幹トレーニングをすることができます。


フリーウェイトで体幹トレーニング

フリーウェイトトレーニングは、体幹を含む全身の筋肉に働きかけることができる中上級者向けの方法です。


1. デッドリフト

  • 広範囲の筋肉に刺激を与えやすい複合種目
  • 正しいフォームで行えば、腰部から背中までトレーニング可能
  • 初心者は軽い重量から始め、フォーム習得を最優先に


2. スクワット

  • 下半身だけでなく、体幹の安定性も要求される
  • バーベルを担ぐことで、より高い体幹の活性化が期待できる
  • フロントスクワットは特に体幹への刺激が強い


3. オーバーヘッドプレス

  • 肩のトレーニングでありながら、体幹の安定性が不可欠
  • 立位で行うことで、より体幹への要求が高まる
  • コアの力が弱いと、適切なフォームを維持できない


フリーウェイトは自由度が高い分、正しいフォームの習得が必須です。初期はトレーナーやスタッフの指導を受けてから実施することをおすすめします。


ジムで行う自重体幹トレーニング

ジムの環境を活用した自重トレーニングは、器具を使わずに体幹をトレーニングすることができます。


基本種目とプログレッション


1. プランク系

  • 基本プランク(30秒→60秒→90秒)
  • サイドプランク(左右各20秒→40秒)
  • プランクウォーク(動的バリエーション)


2. バードドッグ

  • 四つん這いから対角の手足を伸ばす
  • バランス感覚と体幹の協調性を高める
  • 10回×3セットから開始


3. マウンテンクライマー

  • 有酸素要素も含む動的体幹トレーニング
  • 20秒×3セット(インターバル30秒)
  • 心拍数を上げながら体幹トレーニング


ジムでは鏡を見ながらフォームを確認でき、マットなどの設備も整っているため、自宅よりも質の高い自重トレーニングが可能です。

体幹トレーニングメニュー【レベル別】

体幹トレーニングを成功させるには、ご自身のレベルに合ったメニューを選ぶことが重要です。初めのうちは、短時間・少ない回数からスタートして、慣れてきたら徐々に増やしていく方法が取り入れやすいでしょう。

大切なのは、自分の体力レベルを正確に把握し、無理のない範囲で段階的にステップアップしていくこと。それが、怪我なくトレーニングを続けるための秘訣と言えます。

以下、初心者から上級者まで、それぞれのレベルに最適なメニューを詳しく解説します。


初心者向け体幹トレーニングメニュー

初心者の方は、基礎的な種目で正しいフォームを身につけることから始めます。以下のメニューを週3回実施しましょう。

基本メニュー目安(所要時間:約20分)

種目セット数×時間/回数休憩時間ポイント
プランク3セット×20-30秒30秒腰が下がらないよう注意
デッドバグ3セット×左右各10回45秒ゆっくりとした動作で
ヒップリフト3セット×15回30秒お尻を締めて2秒キープ
バードドッグ3セット×左右各8回45秒バランスを意識



実施のポイント

  • 呼吸を止めないよう意識する
  • フォームが崩れたら無理せず休憩
  • 週3回、2日続けて行わないよう調整


慣れてきたら、各種目の時間や回数を少しずつ増やしていくことが、さらなるレベルアップの鍵です。


中級者向け体幹トレーニングメニュー

中級者は、負荷を上げた種目とマシンを組み合わせたメニューで、より高い強度のトレーニングを行います。


 発展メニュー目安(所要時間:約30分)

種目セット数×時間/回数休憩時間ポイント
プランク3セット×60秒45秒最後の10秒を意識
サイドプランク3セット×左右各40秒30秒腰の位置をキープ
ケーブルウッドチョップ3セット×左右各12回60秒体幹の回旋を意識
レッグレイズ3セット×15回45秒腰を反らさない
ローワーバック3セット×12回60秒ゆっくりとした動作



週4回のスケジュール例

  • 月・木:上記メニュー全種目
  • 火・金:プランク系を中心に軽めに実施


但し、疲労を感じたら休養日を設けることも大切です。


上級者向け体幹トレーニングメニュー

上級者は、高強度の種目でさらなる体幹強化を目指します。スポーツパフォーマンス向上にも直結するメニューです。

高強度メニュー目安(所要時間:約40分)

種目セット数×時間/回数休憩時間ポイント
ウェイテッドプランク4セット×45秒60秒背中に重りを載せて実施
ハンギングレッグレイズ4セット×12-15回90秒反動を使わない
バーベルロールアウト3セット×10回90秒腰を反らさず制御
ケーブルパロフプレス3セット×左右各15回60秒体幹の安定性重視
ドラゴンフラッグ3セット×5-8回120秒難度が高い腹筋種目

 

スポーツ別の応用例

  • ゴルフ:回旋系の動作を多く取り入れる
  • ランニング:片足系のバランストレーニングを追加
  • 格闘技:爆発的な動作を含むメニューを組み込む


上級者は自分の競技特性に合わせてメニューをカスタマイズすることで、より実践的な体幹づくりをサポートできます。

体幹トレーニングを適切に行うポイント

全てのトレーニングに共通することですが、体幹トレーニングにおいても基本をしっかり押さえることが大切です。以下の5つを意識することで、安全に取り組みやすくなります。

  • 正しいフォームの習得
  • 適切な頻度の設定
  • 呼吸法の意識
  • プログレッシブオーバーロード
  • 栄養と休養の確保


これらのポイントを日々のトレーニングに取り入れることで、体幹を着実にトレーニングしていきましょう。


正しいフォームと呼吸法

体幹トレーニングでは、正しいフォームと呼吸法を意識しましょう。


ドローイン呼吸法の実践方法

  1. 仰向けに寝て、膝を90度に曲げる
  2. 鼻から息を吸い、お腹を膨らませる
  3. 口から息を吐きながら、お腹をへこませる
  4. へこませた状態を5-10秒キープ


骨盤のニュートラルポジション

  • 骨盤が前傾も後傾もしていない中間位置
  • 腰椎の自然なカーブを保持
  • この位置で体幹トレーニングを行う


体幹安定化のチェックポイント

  • 肩甲骨を軽く寄せて胸を張る
  • 顎を軽く引いて首を長く保つ
  • 腹部に適度な緊張を維持


これらの基本を意識することで、どの種目でも体幹をトレーニングすることができます。特に初心者の方は、鏡を見ながらフォームを確認することをおすすめします。


適切な頻度

週2~3回程度の体幹トレーニングが、適切な回復を保ちつつ取り組む頻度としてトレーニング現場で推奨されることが多いです。週に2日以上かつ週3日以内であれば、体幹トレーニングの負担と回復のバランスがとりやすいとする見解もあります。


重要なのは、無理のないペースで継続することです。

FAQ:体幹トレーニングに関するよくある質問

体幹トレーニングを始める前に、多くの方が抱く疑問にお答えします。


Q. プランクを毎日やるとどうなる?

A. プランクを毎日続けると、筋肉の疲労がたまりやすくなる可能性があります。筋肉には回復期間が必要とされるため、週2~3回程度に抑える方法もあります。休息を取らずに毎日トレーニングを続けると、以下のようなリスクが考えられます。

  • オーバートレーニングによる疲労蓄積
  • フォームの崩れによる効果の低下
  • モチベーションの低下


1日~数日程度の休息を挟みながら週2-3回実施するのがおすすめ。継続することが重要なので、無理のないペースを心がけましょう。


Q. 体幹トレーニングは意味ない?

A. 「意味がない」と感じるかどうかは、取り組み方や目的によって変わります。
体幹トレーニング自体は、姿勢の安定やスポーツ動作の土台づくりなどに取り入れられることが多いですが、以下のようなケースでは「効果を感じにくい」と思う方もいます。

  • 同じ種目(例:プランク)ばかりを続けている
  • 負荷が軽すぎて体に変化を感じにくい
  • フォームが崩れていて狙った部位を意識できていない


こうした場合は、動きを取り入れた体幹トレーニング(例:マウンテンクライマー、バードドッグなど)を組み合わせたり、少しずつ負荷を調整してみる方法もあります。

「意味がない」というより、方法や目的とのミスマッチで成果を感じにくくなるケースがある、というのが実際のところです。自分の目的(姿勢を意識したい、運動のパフォーマンスを高めたい、体型を引き締めたい など)に合わせてメニューを選ぶことが大切です。

 

Q. 体幹トレーニングの5つでおすすめは?

A. 目的や個々の筋力・体力によってもおすすめは変わってきますが、初心者から上級者まで対応できる基本の5種目は、プランク、サイドプランク、バードドッグ、デッドバグ、マウンテンクライマーです。

これらは自宅でもできるトレーニングになるので、ジムに行けない日に取り入れてみるのもいいでしょう。


Q. 体幹トレーニングは毎日してもいい?

A. 同じ筋肉群には48-72時間の回復期間を設けた方が良いため、種目を変えれば毎日でも可能になる場合があります。


<毎日行いたい場合のプログラム例>

  • 月曜:腹部中心(プランク系)
  • 火曜:背面中心(バックエクステンション系)
  • 水曜:回旋系(ツイスト系)
  • 木曜:軽めの全体トレーニング
  • 金曜:高強度の複合トレーニング


このように部位や強度を変えることで、毎日でも安全に実施できます。ただし、疲労を感じたら休養を優先することが大切です。

まとめ

ジムでの体幹トレーニングは、自重・マシン・フリーウェイトなど多様な方法を取り入れられるのが魅力です。ジムのスタッフやトレーナーに質問をしたり、設備を活用することで自宅ではできないバリエーションのトレーニングに挑戦できます。

本記事で解説した重要なポイントを振り返ります。

  • 正しいフォームを意識する:負荷よりも姿勢の安定を優先する

  • 継続する:週2~3回など無理のないペースで続ける

  • 設備を活用する:自重だけでなく、マシンやフリーウェイトも組み合わせて体幹を多角的に鍛える

これらを意識することで、体幹トレーニングをジムで無理なく習慣化しやすくなります。まずは見学や体験で環境を確認し、自分に合った方法を見つけるところから始めてみましょう。


 

※トレーニングや食事管理の効果には個人差があります。本記事は医療行為や医療上の効果を保証するものではありません。

 

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