トレーニング方法
ダイエット・ボディメイク

【ダイエットを目指す女性向け】ジムで取り入れたいトレーニング方法

筋力トレーニングする女性

ジムで運動を始める際には、筋力トレーニングと有酸素運動を組み合わせること が一般的です。週2~3回程度を目安に継続することで、体力向上や健康づくりにつながりやすいとされています。


「ジムに通い始めたけど、何をしたらいいかわからない」「筋トレで体が大きくならないか心配」──そんな不安を持つ方も少なくありません。実際には、女性はホルモンの特性から筋肉が急激に肥大しにくいとされており、無理のない範囲で継続することで健康的に引き締めやすい環境を整えることができます。


この記事では、初心者の女性でも取り組みやすい運動メニューや、継続のためのポイントを解説します。正しい方法を理解することで、安心して運動習慣を取り入れることができるでしょう。

女性がジムで運動をしてダイエットを目指す時の基本的な考え方

ジムトレーニングが女性にとって有効とされる理由のひとつに、筋力トレーニングと有酸素運動を組み合わせやすい環境であることが挙げられます。筋トレは筋肉を使うことでエネルギー消費を促し、有酸素運動は持久力の向上や体脂肪利用の可能性に関わるとされ、両方を継続することでダイエットの土台となる健康づくりにつながります。


一方で、多くの女性が抱く「筋トレで体が太くなるのでは」という不安は、あまり気にしすぎる必要はありません。女性は男性に比べて筋肉を肥大させるホルモン(テストステロン)の分泌が少ないため、適度なトレーニングでは急激に筋肉が大きくなることは起こりにくいとされています。

筋力トレーニングと基礎代謝

筋肉は脂肪組織に比べてエネルギーを多く消費するため、筋肉量が多い人ほど消費エネルギーが高くなるとされています。ただし、「筋トレによって基礎代謝が大幅に上がる」といった説には諸説あり、研究結果も一様ではありません。


そのため、筋力トレーニングは「代謝を劇的に変える」というよりも、姿勢保持や日常生活動作を支える力を養うこと、運動習慣を維持すること に役立つと考えるのが現実的です。

有酸素運動とエネルギー利用

ウォーキング、ジョギング、バイクなどの有酸素運動は、呼吸を伴いながら比較的長時間続けられる運動です。一定時間以上続けることで、体内の糖質や脂質をエネルギーとして利用しやすくなるといわれています。


ただし「◯分以上で脂肪燃焼が始まる」といった表現は一概には言えず、運動強度・食事・体質によって変動します。健康維持には、週150分以上の中強度有酸素運動が推奨されており(※)、まずは無理なく続けられる有酸素運動を取り入れることから始めても良いでしょう。


※出典:WHO 「Global action plan on physical activity 2018–2030: more active people for a healthier world」

 

女性が筋トレしても“ムキムキ”になりにくい理由

前述の通り、女性の体内にあるテストステロン(男性ホルモン)の量は、男性と比較して少ないため、女性は同じ負荷で筋トレをしても、男性のように大きな筋肥大が起こりにくいと考えられています。


その分、適度な負荷や回数(例:10~15回を数セット)を繰り返すトレーニング で、引き締めや姿勢改善につながる動きを取り入れやすいのが特徴です。安心してトレーニングに取り組めるでしょう。

ジム初心者女性におすすめ!基本的な運動メニュー

ジムでの運動を組み合わせる際は、「準備運動 → 筋トレ → 有酸素運動 → ストレッチ」という流れが、一般的に推奨される方法の一つです。


この順序にはいくつかの理由があります。たとえば、筋力トレーニングを先に行うことで十分に力を発揮しやすく、正しいフォームで安全に取り組みやすくなるといわれています。また、筋トレでは主に糖質がエネルギー源として使われやすいため、その後に行う有酸素運動では脂質が利用されやすくなる可能性があるとも考えられています。


さらに、筋トレや高強度の運動によって成長ホルモンの分泌が一時的に高まることが知られており、この反応が代謝に関与する可能性も指摘されています。ただし、こうした効果はあくまで補助的なものであり、運動習慣全体の積み重ねや食事管理が大きな役割を担います。


初心者の方でも取り入れやすいトレーニング例を、以下にまとめます。

 

運動の順番と時間配分(目安)

  • 準備運動(ストレッチ・軽い有酸素運動):約10分
    → 体を温め、ケガ予防につなげる。
     
  • 筋力トレーニング:約20~30分
    → 全身の大きな筋群を中心に。
     
  • 有酸素運動:約30分
    → ランニングマシンやバイクなどを利用。
     
  • クールダウン(ストレッチ):約10分
    → 心拍数を整え、体をほぐす。


合計で約60~80分のトレーニング例になりますが、体力や生活リズムに合わせて無理のない範囲で調整することが大切です。

下半身の筋トレメニュー例

下半身には全身の筋肉の大部分が集まっているため、鍛えることで消費エネルギーが増えやすい部位といわれています。そのため、下半身の筋力トレーニングは体力向上や運動習慣づくりに役立ちやすいのが特徴です。


女性が特に気になることの多い太ももやお尻の筋肉を意識する場合、以下の3種目が代表的です。

1. レッグプレス

  • 回数:10回 × 3セット
  • ポイント:膝を90度まで曲げ、かかとで押し上げるように意識する
  • 主に働きかける部位:太もも前側・お尻まわり

 

2. スクワット

  • 回数:10~15回 × 3セット
  • ポイント:膝がつま先より前に出ないように注意する
  • 主に働きかける部位:太もも全体・体幹・お尻


3. ランジ

  • 回数:左右各10回 × 3セット
  • ポイント:前足の膝を90度に保ち、背筋を伸ばす
  • 主に働きかける部位:太もも裏・お尻

 

女性が特に陥りやすい間違いとして、膝が内側に入るフォーム があります。鏡を見ながら動きを確認し、正しい姿勢で行うことがケガ予防にもつながります。

上半身の筋トレメニュー例

上半身のトレーニングは、日常動作を支える筋肉をバランスよく使うことにつながります。特に二の腕や背中まわりは姿勢の維持にも関係し、体のシルエットを整える上で取り入れられることが多い種目です。

 

1. チェストプレス

  • 回数:10回 × 3セット
  • 重量の目安:体重の3分の1程度から開始
  • 主に意識される部位:胸まわり・二の腕

 

2. ラットプルダウン

  • 回数:10回 × 3セット
  • ポイント:肩甲骨を寄せる意識で引く
  • 主に意識される部位:背中全体・姿勢の安定

 

3. ショルダープレス

  • 回数:10回 × 3セット
  • 重量の目安:3~5kgのダンベルから開始
  • 主に意識される部位:肩まわり・腕


これらの種目を組み合わせることで、上半身のバランスを整えたり、日常生活で使う筋肉をまんべんなく意識できるようになります。見た目の変化を保証するものではありませんが、姿勢の保持や動きやすさ に役立つ運動習慣のひとつとして取り入れられます。


体幹トレーニングでお腹まわりを意識する

お腹まわりは女性が特に気になりやすい部位のひとつです。体幹トレーニングは、腹部や背中などをバランスよく使いながら、姿勢や体幹の安定に役立つとされています。

 

1. アブドミナルクランチ

  • 回数:15回 × 3セット
  • ポイント:息を吐きながら上体を丸める
  • 主に意識される部位:腹直筋(お腹の前面)

 

2. プランク

  • 時間:30秒 × 3セット(慣れたら1分程度まで延長)
  • ポイント:お尻が上がらないように一直線をキープ
  • 主に意識される部位:体幹全体

 

3. ロータリートーソー

  • 回数:左右各15回 × 3セット
  • ポイント:腰を固定して上体だけをひねる
  • 主に意識される部位:腹斜筋(脇腹まわり)

 

トレーニング時には呼吸も大切です。力を入れる時に息を吐き、戻す時に吸う という流れを意識すると、動作が安定しやすくなります。


有酸素運動メニューの基本

トレッドミル、バイク、クロストレーナーといったマシンを使った有酸素運動は、比較的長時間継続できる運動 として一般的です。筋力トレーニングの後に行うと、糖質が先に消費され、その後の運動で脂質がエネルギーとして利用されやすいと考えられています。


以下は代表的な有酸素運動マシンの目安です。

 

1. トレッドミル(ランニングマシン)

  • 時間:30~40分
  • 速度:時速5~7km(会話ができる程度の強度)
  • 傾斜:1~3%で負荷を調整


2. バイク

  • 時間:40~60分
  • 負荷:軽め~中程度
  • 回転数:60~80rpm


3. クロストレーナー

  • 時間:30~40分
  • 負荷:中程度
  • ポイント:腕と脚を大きく使って全身を動かす

 

有酸素運動の強度は、心拍数 を基準に設定することが多いです。最大心拍数(220-年齢)の60~70%程度が、中強度運動の目安とされています。

女性がダイエットのために運動を続けやすくする5つのポイント

ジムで運動を習慣化するには、正しい知識と無理のない継続 が大切です。挫折の多くは「過度な目標設定」や「自己流で誤った方法」を原因とすることが多いといわれています。以下の5つのポイントを押さえることで、運動を続けやすい環境を整えられます。


①週2~3回の頻度で無理なく継続

週2~3回の運動頻度は、仕事や家事と両立しやすく、無理なく続けやすい目安とされています。毎日ジムに通う必要はなく、むしろ休養日を設けることで体の回復を助けることができます。

トレーニング日の間に1~2日の休息日を入れることで、オーバーワークを防ぎ、長期的に継続しやすい習慣につながります。


②正しいフォームで安全に取り組む

正しいフォームを身につけることで、軽めの負荷でも運動の効果を感じやすくなります。一方、誤ったフォームで行うと、狙った部位に効きにくいだけでなく、腰や関節に負担をかけてしまうこともあります。

特に女性は関節が柔らかい傾向があるため、初心者は軽い重量から始め、必要に応じてトレーナーにフォームを確認してもらうことが安心です。


③タンパク質を意識した食事管理

運動とあわせて、食事ではタンパク質を意識することが推奨されています。成人女性のタンパク質の推奨量は1日あたり50g前後とされています(※)。フィットネス指導の中では、筋力トレーニング中はさらに体重1kgあたり1.6g~2.0gを推奨されることもあります。

鶏肉、魚、卵、大豆製品、ヨーグルトなど身近な食品から摂取でき、必要に応じてプロテインパウダーを補助的に活用する方法もあります。過度に摂取するのではなく、日常の食事全体のバランスを整えることが重要です。


※出典:厚生労働省「たんぱく質」


④無理のない目標設定で挫折を防ぐ

急激な減量はリバウンドや体調不良の原因になる可能性があります。一般的に、体重の減少を目標とする場合は「1カ月で体重の5%以内」にとどめることが目安とされています。

例えば50kgの女性であれば、1カ月に2.5kg程度までが安全と考えられます。体重だけでなく、体脂肪率やウエストなどのサイズを記録することで、変化を客観的に把握しやすくなります。


⑤トレーニング記録でモチベーション維持

運動内容や体調を記録する習慣を持つと、自分の変化に気づきやすくなります。体重や体脂肪率だけでなく、ウエストやヒップのサイズ、写真による記録も有効です。

数値が停滞している時でも、写真を見比べることで姿勢や体のラインの変化に気づける場合があります。最近はスマートフォンのアプリで簡単に管理できるため、小さな変化を積み重ねながらモチベーションを維持していくことができます。

女性のジムダイエットに関するよくある質問


ジムで運動を始める前に、多くの女性が抱える疑問を整理しました。正しい知識を持っておくことで、不安なくトレーニングに取り組みやすくなります。

Q. ジムに通って1カ月でどれくらい体重が減りますか?

A. 1カ月に体重の5%以内の減少 が健康的なペースの目安とされています。例えば50kgの方なら、約2.5kg程度が上限の目安です。


ただし、体重の変化には個人差が大きく、週2~3回の運動や食事改善を組み合わせても、必ずしも数値に表れるとは限りません。短期間で大幅に減量しようとすると、体調を崩したりリバウンドのリスクが高くなる可能性があります。急激な変化を求めず、健康的な生活習慣を整えること が大切です。

 

Q. 女性が筋トレをすると腕や脚が太くなりませんか?

A. 女性は男性に比べて筋肉を肥大させるホルモン(テストステロン)の分泌量が少なく、急激に筋肉が大きくなることは起こりにくいとされています。


適度な負荷で継続することで、体力の向上や姿勢の安定につながりやすいのが筋力トレーニングの特徴です。「太くなるのでは」と不安に思うよりも、正しいフォームで無理のない範囲で行うこと が安全に取り入れるポイントといえるでしょう。

 

Q. ジムでの運動効果はどのくらいで感じられますか?

A. 運動の効果を感じるタイミングは人によって異なります。一般的には、2週間ほどで「体が軽くなった」「階段が楽になった」など体調面での変化を感じる人もいます。1カ月ほど続けると数値的な変化が見られる場合があり、3カ月ほど経つと体の見た目に変化を感じる人もいるといわれています。


ただし、あくまでも目安であり、体質・生活習慣・食事内容によって変化の現れ方は異なる ため、焦らずに継続することが重要です。

 

まとめ|女性がジムでダイエットを目指す時に押さえておきたいこと

女性がジムでダイエットに取り組む際に、押さえておきたいポイントをまとめます。
 

  • 筋力トレーニングと有酸素運動を組み合わせた、週2~3回程度の継続しやすい頻度
  • 準備運動 → 筋トレ → 有酸素運動 → ストレッチという、一般的に推奨される運動の流れ
  • 女性はホルモンの影響で筋肉が急激に大きくなりにくいため、無理のない範囲で筋トレを取り入れやすい
  • 食事ではタンパク質を意識し、鶏肉・魚・卵・大豆製品などからバランスよく摂取
  • 減量を目標とする場合は、1カ月に体重の5%以内が健康的とされる一般的な目安


正しい知識を持ち、無理のない範囲で運動と食事を工夫することで、体の変化を感じやすくなります。まずは週2回程度から始め、少しずつ習慣として定着させていきましょう。


あなたの「変わりたい」という気持ちを大切に、焦らず続けることが長期的な成果につながります。

 


 トレーニングや食事管理の効果には個人差があります。本記事は医療行為や医療上の効果を保証するものではありません。

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