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パーソナルジムは痩せるための選択肢?期待できる変化と基礎知識

パーソナルトレーニングを受ける女性

健康や体型への関心が高まる中、パーソナルジムに注目する方がいらっしゃいます。マンツーマンでトレーニング指導を受けられるパーソナルジムは、運動習慣を身につけたい方や体型を変えたい方にとって、どのような選択肢となるのでしょうか。

本記事では、パーソナルジムの特徴や一般的なジムとの違い、通う際に知っておきたいポイントについて解説します。

パーソナルジムとは?一般的なジムとの違い

パーソナルジムは、専属のトレーナーが個別指導を行うジムです。一般的なフィットネスジムとは異なり、利用者一人ひとりの体力や目標に合わせたプログラムが組まれるという特徴があります。


マンツーマン指導の特徴

パーソナルジムの特徴は、トレーナーとのマンツーマン指導です。一般的なジムでは、マシンの使い方を教わった後は基本的に一人でトレーニングを行いますが、パーソナルジムではトレーニング中、常にトレーナーが側にいて指導を行います。

トレーナーは、利用者の体力レベルや運動経験、体の状態を確認しながら、フォームを確認してトレーニングをサポートします。運動に慣れていない方でも、マシンの使い方や体の動かし方を細かく教えてもらえるため、運動を始めやすい環境といえるでしょう。

また、トレーニングの強度や回数も、その日の体調に応じて調整してもらえることが多く、無理のない範囲で運動を続けやすくなります。


トレーニング内容の違い

パーソナルジムでは、個人の目標や体力に応じてトレーニングメニューがカスタマイズされます。一般的なジムでは、利用者が自分でトレーニングメニューを考えて実施しますが、パーソナルジムではトレーナーが専門知識を活かしてプログラムを作成します。

トレーニング内容は、筋力トレーニングを中心に、有酸素運動やストレッチを組み合わせることが一般的です。例えば、下半身を意識したスクワットや、上半身を使うベンチプレス、体幹を意識するプランクなど、全身をバランスよく使う種目が取り入れられます。

また、トレーニングの進捗に応じて、内容を段階的に変更していくため、体の変化に合わせた運動を継続しやすくなります。


食事管理サポートの有無

パーソナルジムでは、トレーニング指導に加えて食事に関するアドバイスも行われます。一般的なジムでは食事指導まで含まれることは少ないですが、パーソナルジムでは日々の食事内容について相談できます。

食事管理では、たんぱく質、炭水化物、脂質などの栄養バランスについてアドバイスを受けられるでしょう。運動と食事管理を併用することで、体重管理がしやすくなるケースもあります。

ただし、食事指導の内容や頻度、プランに含まれるのか、オプションなのかなどはジムによって異なるため、事前に確認しておくことが大切です。栄養士の資格を持つスタッフがいるジムもあれば、トレーナーが基本的なアドバイスを行うジムもあります。

パーソナルジムで期待できる変化とは

パーソナルジムに通うことで、どのような変化が見られるのでしょうか。ここでは、体重や体脂肪、筋力、生活習慣の面から、一般的に報告される変化について説明します。


体重・体脂肪の変化について

体重や体脂肪の変化には個人差が大きく、年齢、性別、基礎代謝、食事内容、運動頻度など様々な要因が影響します。パーソナルジムでトレーニングを行う場合でも、人によって変化の現れ方は異なります。

体脂肪1kgを減らすために必要なエネルギー量は約7,000kcalとされています。仮に1ヶ月で1kgの体脂肪を減らそうとすると、1日あたり約230kcalのエネルギー収支の改善が必要となります。これは運動と食事管理の組み合わせによって達成されるものです。

運動による消費カロリーだけで体重を減らすことは容易ではないため、食事管理と併せて取り組むことが重要です。また、筋肉量が増えることで体重が変わらないケースもあるため、体重だけでなく体脂肪率や体のサイズの変化も含めて評価することが大切です。


筋力・体力面での変化

パーソナルジムでの筋力トレーニングを継続することで、筋力や体力の向上につながることがあります。厚生労働省の資料では、筋力トレーニングを週2~3日行うことが推奨されています。

筋力トレーニングを始めて数週間程度で、日常生活での動作が楽になったと感じる方もいます。例えば、階段の上り下りが楽になった、重い荷物を持ちやすくなったなどの変化を感じるケースがあります。ただし、これらの変化も個人差があり、年齢や運動経験、トレーニングの頻度によって異なります。

また、運動を継続することで心肺機能の向上につながることもあります。息切れしにくくなったり、疲れにくくなったりするなど、日常生活の質の向上を感じる方もいます。


生活習慣の改善

パーソナルジムに通うことで、運動習慣が身につきやすくなります。決まった曜日や時間に予約を入れることで、運動を生活の一部として組み込みやすくなるためです。

トレーナーとの約束があることで、継続しやすい環境が整います。また、食事内容を意識するようになったり、睡眠時間を確保するようになったりと、健康的な生活習慣全般が改善される方もいます。

運動習慣が定着すると、パーソナルジムを卒業した後も、自分で運動を続けられるようになる方もいるようです。正しいフォームや適切な強度を学んでいるため、一般的なジムでも安全にトレーニングを行いやすくなります。

体重管理における運動と食事の役割

体重管理を行う上で、運動と食事はどちらも重要な要素です。ここでは、カロリー収支の基本的な考え方と、運動・食事それぞれの役割について説明します。


カロリー収支の基本

体重の増減は、摂取カロリーと消費カロリーのバランスによって決まります。摂取カロリーが消費カロリーを上回れば体重は増加傾向に、逆に消費カロリーが摂取カロリーを上回れば体重は減少傾向になります。

項目内容目安
基礎代謝安静時に消費されるエネルギー成人男性:約1,400~1,530kcal/日
成人女性:約1,110~1,150kcal/日
活動代謝日常生活や運動で消費されるエネルギー総エネルギー消費量の約30%
食事誘発性熱産生食事の消化・吸収で消費されるエネルギー摂取エネルギーの約10%



総エネルギー消費量は、これらの合計となります。個人差がありますが、標準的な身体活動レベルの人の場合、身体活動によって消費するエネルギー量は総エネルギー消費量の約30%を占めるとされています。


※参考:厚生労働省「身体活動とエネルギー代謝」
※参考:厚生労働省「エネルギー・栄養素」
 

運動による消費カロリーの目安

運動による消費カロリーは、運動の種類、強度、時間、体重によって変わります。パーソナルジムで行われる筋力トレーニングは、強度にもよりますが1時間のトレーニングで180~360kcal程度の消費が見込まれる場合がありますが、これだけで体重を大きく減らすことは難しいのが現実です。

食事管理の重要性

運動だけでは消費カロリーに限界があるため、体重管理においては食事管理も併せて行うことが重要です。

食事管理では、単にカロリーを減らすだけでなく、栄養バランスを考えることが大切です。たんぱく質は筋肉の材料となるため、運動をしている場合は特に意識して摂取するとよいでしょう。また、炭水化物は運動時のエネルギー源となるため、極端に制限することは避けた方がよいでしょう。

パーソナルジムでは、個人の生活スタイルや好みに合わせた食事アドバイスを受けられることが多く、無理のない範囲で食事改善に取り組みやすくなります。

パーソナルジムに通う頻度と期間の目安

パーソナルジムにどのくらいの頻度で通い、どの程度の期間継続すればよいのでしょうか。ここでは一般的な目安について説明します。


週何回通うのが一般的か

パーソナルジムに通う頻度は、個人の目標や体力、スケジュールによって異なりますが、週2~3回が一般的です。

  • 週1回:運動習慣を身につけたい初心者の方や、忙しくて時間が取れない方が選択するケース
  • 週2回:継続しやすい頻度として選択されるケース
  • 週3回以上:集中的に取り組みたい方や、運動に慣れている方が選択するケース

 

トレーニング指導の場では筋力トレーニングを週2~3日行うことが推奨されるケースが多いです。筋肉の回復には48~72時間程度必要とされるため、毎日行うよりも適度な休息を取りながら行う方がよいでしょう。

また、パーソナルジムでのトレーニング以外の日に、ウォーキングなどの軽い有酸素運動を取り入れることで、より運動習慣が定着しやすくなります。


継続期間と体の変化について

体の変化を感じるまでの期間には大きな個人差があります。運動を始めて2~3ヶ月程度で何らかの変化を感じる方もいますが、1ヶ月で大きな変化が現れることは少ないのが現実です。

最初の1ヶ月は、体が運動に慣れる期間と考えた方がよいでしょう。正しいフォームを身につけたり、適切な強度を見つけたりする期間です。2ヶ月目以降から、筋力の向上や体型の変化を感じ始める方もいます。

ただし、体重の変化については、食事管理の影響が大きく、運動だけでは思うよう変化が出ないケースもあります。また、筋肉量が増えて体脂肪が減っても、体重自体はあまり変わらないということもあります。そのため、体重だけでなく、体脂肪率や体のサイズ、体力の変化など、複数の指標で評価することが大切です。


長期継続のメリット

パーソナルジムを3ヶ月以上継続することで、運動習慣が定着しやすくなります。習慣化には一般的に2~3ヶ月かかるとされており、この期間を超えると運動が生活の一部として自然に感じられるようになることがあります。


長期継続することで、以下のような変化が見られることがあります:

  • 運動の知識やスキルが身につき、将来的に自分でトレーニングを行いやすくなります。
  • 正しいフォームや適切な強度設定の方法を学ぶことで、ケガのリスクを減らしながら運動を続けやすくなります。

また、季節の変化や生活環境の変化があっても、運動を継続する習慣が身についていれば、体型や体力を維持しやすくなるでしょう。パーソナルジムで学んだことは、長く活用できる知識となります。

パーソナルジムでよく行われるトレーニング

パーソナルジムでは、どのようなトレーニングが行われているのでしょうか。ここでは、代表的なトレーニング内容について紹介します。


筋力トレーニングの種類

パーソナルジムでは、全身をバランスよくトレーニングするため、様々な種目が組み合わされます。以下は、よく行われる筋力トレーニングの例です。

部位トレーニング種目主に使う筋肉
下半身スクワット、ランジ、レッグプレス太もも、お尻の筋肉
上半身(胸・腕)ベンチプレス、プッシュアップ、ダンベルフライ胸、腕の筋肉
背中ラットプルダウン、ローイング、デッドリフト背中の筋肉
体幹プランク、クランチ、レッグレイズお腹周りの筋肉
ショルダープレス、サイドレイズ肩の筋肉



これらの種目は、個人の体力レベルに応じて重量や回数が調整されます。初心者の方は、自重トレーニングから始めて、徐々にウェイトを使ったトレーニングに移行することが一般的です。

トレーナーは、各種目の正しいフォームを指導し、ケガのリスクを抑えながらトレーニングを進めます。また、筋肉の疲労度を見ながら、セット数や休憩時間を調整していきます。


有酸素運動の取り入れ方

パーソナルジムでは、筋力トレーニングに加えて有酸素運動も取り入れられることがあります。有酸素運動は、心肺機能の向上や全身の持久力向上につながることがあります。

よく行われる有酸素運動には、トレッドミル(ランニングマシン)、バイク、ローイングマシンなどがあります。強度は個人の体力に応じて調整され、会話ができる程度の強度から始めることが多いです。

パーソナルジムでは、筋力トレーニングの前後に10~20分程度の有酸素運動を組み込むことで、この推奨量に近づけるようプログラムが組まれることもあります。

有酸素運動は、筋力トレーニングとは異なる刺激を体に与えるため、両方を組み合わせることで、より総合的な体力向上につながりやすくなります。


ストレッチやコンディショニング

トレーニングの前後には、ストレッチやコンディショニングが行われます。これらは、ケガの予防と疲労回復のために重要な要素です。

トレーニング前のウォームアップでは、動的ストレッチを中心に行います。関節を大きく動かしながら筋肉を温めることで、トレーニング中のパフォーマンス向上とケガ予防につながります。

トレーニング後のクールダウンでは、静的ストレッチを中心に行います。使った筋肉をゆっくりと伸ばすことで、筋肉の緊張を和らげ、疲労回復を促します。また、フォームローラーなどを使った筋膜リリースを取り入れるジムもあります。

これらのコンディショニングは、トレーニングの質を高め、次回のトレーニングに向けて体を整える役割を果たします。

パーソナルジムを選ぶ際のポイント

パーソナルジムを選ぶ際には、どのような点に注意すればよいのでしょうか。ここでは、選び方のポイントについて説明します。


通いやすさを重視する理由

パーソナルジムを選ぶ際、大切なポイントの一つが通いやすさです。どんなに設備が充実していても、通うのが大変では継続が難しくなることがあります。

立地については、自宅や職場から通いやすい場所を選ぶとよいでしょう。移動時間が長いと、疲れている日や天候が悪い日に通うのが億劫になることもあります。また、営業時間も大切です。仕事前や仕事後に通いたい方は、早朝や夜遅くまで営業しているジムを選ぶとよいでしょう。

予約の取りやすさも確認しておきたいポイントです。人気のジムでは希望の時間に予約が取れないこともあるため、体験時に予約状況を確認しましょう。


トレーナーとの相性

パーソナルジムでは、トレーナーと密接にコミュニケーションを取りながらトレーニングを進めるため、相性は大切な要素です。

技術的な指導力はもちろんですが、コミュニケーションスタイルが自分に合っているかも大切です。励まし方や指導の仕方は人それぞれ異なるため、体験セッションを通じて確認しましょう。

また、トレーナーの専門分野や経験も確認しておくとよいでしょう。ダイエット、筋力アップ、姿勢改善など、得意分野はトレーナーによって異なります。自分の目標に合った経験を持つトレーナーを選ぶことで、より適切な指導を受けやすくなります。


料金体系の確認事項

パーソナルジムの料金体系は、ジムによって大きく異なります。契約前に以下の点を確認しておきましょう。

  • 入会金の有無と金額
  • 月額制か回数券制か
  • 1回あたりのセッション時間(30分、60分、90分など)
  • キャンセルポリシー(何時間前までキャンセル可能か)
  • 契約期間と解約条件
  • オプション料金(食事指導、サプリメントなど)


総額だけでなく、1回あたりの料金を計算して比較することも大切です。また、支払い方法(一括払い、分割払い、クレジットカード対応など)も確認しておくとよいでしょう。

価格だけで選ぶのではなく、サービス内容と料金のバランスを考えて、自分にとって無理のない範囲で続けられるジムを選ぶことが重要です。

よくある質問(Q&A)


Q1: 運動経験がなくても大丈夫?

A: 運動経験がない方でも問題ありません。パーソナルジムのメリットは、個人のレベルに合わせた指導を受けられることです。トレーナーは、運動初心者の方でも安全に運動できるよう、基礎から丁寧に指導します。

最初は軽い負荷から始めて、徐々に強度を上げていくため、無理なく運動を始められます。また、体の使い方や呼吸法など、基本的なことから教えてもらえるため、運動の基礎をしっかりと身につけることができるしょう。

むしろ、運動経験がない方こそ、最初から正しいフォームを学べるパーソナルジムは適しているといえるでしょう。自己流で始めるよりも、ケガのリスクを減らしながら運動習慣を身につけやすくなります。


Q2: 短期間で大きな変化は期待できる?

A: 1ヶ月などの短期間で大きな変化が現れることは少ないのが現実です。体の変化には個人差があり、年齢、性別、体質、生活習慣など様々な要因が影響します。

体脂肪1kgを減らすには約7,000kcalのエネルギー収支の改善が必要です。これを1ヶ月で達成しようとすると、毎日約230kcalの改善が必要となります。運動だけでこれを達成することは難しく、食事管理との併用が不可欠です。

また、筋肉は脂肪よりも重いため、筋肉量が増えて体脂肪が減っても、体重はあまり変わらないケースもあります。短期間での劇的な変化を求めるよりも、2~3ヶ月かけて徐々に体を変えていく方が、健康的で持続可能な変化となります。


Q3: リバウンドは防げる?

A: リバウンドを防ぐためには、運動習慣と適切な食生活を継続することが大切です。パーソナルジムで学んだ知識や習慣を、ジムを卒業した後も続けることができれば、リバウンドのリスクを抑えることにつながるでしょう。

パーソナルジムの利点は、正しい運動方法と食事の知識が身につくことです。これらの知識があれば、ジムを卒業した後も自分で体重管理を続けやすくなります。

ただし、極端な食事制限や過度な運動で短期間に体重を落とした際は、リバウンドしやすくなることがあります。無理のない範囲で、継続可能な方法で体重管理を行うことが、リバウンド防止につながります。また、定期的に体重や体脂肪率を測定し、変化に早めに対応することも大切です。

まとめ

パーソナルジムは、専属トレーナーによるマンツーマン指導を受けられる施設です。個人の体力や目標に合わせたプログラムで、運動習慣を身につけやすい環境が整っています。

体重や体脂肪の変化には個人差があり、短期間での大きな変化が現れることは少ないのが現実です。体脂肪1kgを減らすには約7,000kcalのエネルギー収支の改善が必要であり、これは運動と食事管理の両方で達成されるものです。

パーソナルジムに通う頻度は週2~3回が一般的で、2~3ヶ月継続することで運動習慣が定着しやすくなります。筋力トレーニングを中心に、有酸素運動やストレッチを組み合わせた総合的なプログラムで、体力向上を目指します。

ジムを選ぶ際は、通いやすさ、トレーナーとの相性、料金体系を総合的に検討することが大切です。運動経験がない方でも、個人のレベルに合わせた指導を受けられるため、安心して始められます。

重要なのは、無理のない範囲で継続することです。パーソナルジムで学んだ知識と習慣を活かして、長期的に健康的な生活を送ることが大切です。個人差があることを理解し、自分のペースで取り組むことが、健康的な体づくりにつながります。

 

※トレーニングや食事管理の効果には個人差があります。本記事は医療行為や医療上の効果を保証するものではありません。

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