2025.10.27

40代は仕事や家庭での責任が増え、自分の健康管理が後回しになりがちな年代です。体力の変化を感じ始める方も見られ、運動習慣について改めて考える時期といえるでしょう。パーソナルジムは、一人ひとりの体力レベルや目標に合わせた指導を受けられる環境として、40代の方々の選択肢の一つとなっています。
本記事では、40代の体の特徴を踏まえながら、パーソナルジムの活用方法、トレーニングの内容、継続のコツなどを解説します。運動経験の有無に関わらず、これから運動を始めようと考えている方の参考になる情報をお伝えします。
目次
40代になると、20代や30代の頃とは体の状態が変わってくることを実感する人もいるでしょう。加齢に伴い筋肉量は少しずつ減少するといわれています。
基礎代謝についても、年齢とともに低下することが知られています。これは筋肉量の減少と関連しており、同じ生活をしていても体重が増えやすくなったと感じる要因の一つとなっています。また、関節の柔軟性が低下し、体の硬さを感じるようになる方も少なくありません。
日常生活では、階段の昇り降りで息切れを感じたり、長時間の立ち仕事で疲れやすくなったりすることもあるでしょう。これらは加齢による自然な変化の一部ですが、適切な運動習慣を取り入れることで、体力の維持につながることもあるでしょう。
睡眠の質にも変化が現れやすい年代です。寝つきが悪くなったり、夜中に目が覚めやすくなったりする方もいます。運動習慣は睡眠の質にも関わってくる要素の一つとされています。
厚生労働省は、健康づくりにおいて18歳から64歳の成人に対し、以下の目標を定めています。
運動習慣を持つことは、生活習慣病の予防にもつながるケースがあります。ただし、体や健康の変化には個人差があり、運動だけでなく食事や生活全般の見直しと併せて取り組むことが大切です。
筋力トレーニングについては、週2回程度の実施が推奨されています。筋力を維持することは、日常生活動作を楽に行うためにも役立ちます。例えば、買い物袋を持つ、子どもと遊ぶ、家事をするといった日常の動作も、適度な筋力があることでスムーズに行いやすくなります。
有酸素運動については、毎日1時間程度の歩行(8,000歩相当)と同等の身体活動に加え、息が弾み、汗をかく程度の運動を週60分以上行うことが目安とされています。ウォーキング、ジョギング、サイクリング、水泳などが代表的な有酸素運動です。これらの運動は、心肺機能への働きかけにつながることがあります。
※参考:厚生労働省「健康づくりのための身体活動・運動ガイド 2023」
パーソナルジムは、専属のトレーナーがマンツーマンで指導を行うジムです。スポーツジムとは異なり、個室や半個室でトレーニングを行うことが一般的で、他の利用者の目を気にせず運動に集中できる環境が整っています。
トレーニングプログラムは、初回のカウンセリングと体力測定を基に作成されます。現在の体力レベル、運動経験、目標、体の不調などを考慮して、一人ひとりに合わせたメニューが組まれます。例えば、腰痛がある方には腰に負担の少ない種目を選んだり、膝に不安がある方には適切な可動域でのトレーニングを提案したりします。
トレーナーは、フォームの確認と修正を随時行います。正しいフォームで運動することは、狙った筋肉に適切に刺激を与えるだけでなく、ケガのリスクを減らすことにもつながります。特に運動初心者の方にとって、正しいフォームを身につけることは大切なポイントです。
予約制であることも特徴の一つです。決まった時間にトレーニングを行うため、スケジュール管理がしやすく、運動を習慣化しやすい環境といえます。また、マンツーマンの指導のため、その日の体調に合わせてメニューを調整することもできます。
40代の方がパーソナルジムを利用する場合、以下のような特徴があります。
| 項目 | 内容 |
| 体力レベルへの配慮 | 個人の体力に合わせて運動強度を調整。無理のないペースで進められる |
| 体の不調への対応 | 腰痛、膝痛、肩こりなど、体の状態に応じたメニュー作成 |
| 時間の活用 | 限られた時間で運動できる。1回45~60分程度のセッションが一般的 |
| モチベーション管理 | トレーナーとの約束があることで、継続しやすい環境 |
| 安全面の配慮 | 適切なフォーム指導により、ケガのリスクを抑えやすい |
40代は、若い頃のように無理をすると回復に時間がかかることがあります。パーソナルジムでは、トレーナーが体調や疲労度を確認しながら進めるため、オーバーワークを防ぎやすいという特徴があります。
また、運動経験が少ない方や、長期間運動から離れていた方でも始めやすい環境です。マシンの使い方から基本的な動作まで、一つひとつ丁寧に指導を受けられます。グループレッスンとは異なり、周りのペースを気にする必要がないため、自分のペースで取り組めます。
仕事や家庭で忙しい40代にとって、限られた時間を活用できることもポイントです。パーソナルジムでは、その人に合わせたトレーニングに集中できます。
パーソナルジムを始める前に、まず自分の健康状態を確認することが大切です。健康診断の結果を見直し、血圧、血糖値、コレステロール値などに異常がないか確認しましょう。持病がある方や治療中の方は、主治医に運動を始めることを相談しましょう。
目標設定は、現実的で具体的なものにすることがポイントです。「体重を減らしたい」という漠然とした目標ではなく、「3ヶ月で体重を2kg減らす」「階段を上っても息切れしないようになる」など、数値や具体的な行動で表せる目標を立てると良いでしょう。ただし、体の変化には個人差があるため、柔軟に目標を見直すことも必要です。
運動を始める際の心構えとして、完璧を求めすぎないことが大切です。最初から高い目標を設定すると、達成できなかった時にモチベーションが下がってしまうことがあります。まずは「運動を習慣にする」ことを第一の目標とし、徐々にレベルアップしていく考え方が継続につながります。
服装や持ち物の準備も必要です。動きやすい服装、室内用の運動靴、タオル、水分補給用の飲み物などを用意しましょう。最初は手持ちのTシャツやジャージで十分です。運動が習慣化してから、必要に応じて専用のウェアを揃えていけば良いでしょう。
トレーニング頻度と期間の目安
| 頻度 | メリット | 注意点 |
| 週1回 | 無理なく始められる。仕事が忙しい方でも続けやすい | 変化を感じるまでに時間がかかる場合がある |
| 週2回 | バランスよく全身をトレーニングできる。回復時間も確保しやすい | スケジュール調整が必要 |
| 週3回以上 | 運動習慣が定着しやすい。部位を分けて細かくトレーニング可能 | 疲労の蓄積に注意が必要 |
トレーニング指導の場においては、筋力トレーニングは週2回程度が推奨されることが多いです。ただし、運動習慣がない40代から運動を始める場合は、まず週1回から始めて、体が慣れてきたら徐々に頻度を増やしていく方法もあります。
継続期間については、最低でも3ヶ月は続けるとよいでしょう。体の変化を実感するまでの期間には個人差がありますが、多くの場合、1~2ヶ月では大きな変化は見られにくいのが現実です。3ヶ月以上続けることで、運動習慣が定着し、体力の変化を感じ始める方もいます。
休養日の設定も考慮したいポイントです。特に運動を始めたばかりの時期は、筋肉痛や疲労が残りやすいため、トレーニング日の間に1~2日の休養日を設けることが大切です。休養日は完全に運動をしない日ではなく、軽いストレッチやウォーキングなど、軽めの活動を行う日と考えると良いでしょう。
運動と食事は、健康管理において車の両輪のような関係です。どちらか一方だけでは、期待する変化を得にくい場合があります。
40代の食事で意識したいポイントは、たんぱく質の適切な摂取です。筋肉の材料となるたんぱく質は、肉、魚、卵、大豆製品などから摂取できます。1日の推奨量は体重1kgあたり1g程度とされていますが、運動をしている場合は体重1kgあたり1.6-2.0gなど、少し多めに摂ることを意識すると良いでしょう。
炭水化物は、運動のエネルギー源として役立ちます。極端に制限すると、トレーニング中にエネルギー不足を感じることがあります。白米、パン、麺類などを適量摂取し、できれば玄米や全粒粉パンなど、食物繊維を含むものを選ぶとよいでしょう。
野菜や果物からビタミン、ミネラルを摂取することも大切です。特に抗酸化作用のあるビタミンC、ビタミンEは、運動による体の負担をサポートする役割があるとされています。1日350g以上の野菜摂取が推奨されていますが、外食が多い方は意識的に野菜を選ぶようにしましょう。
パーソナルジムでは、様々な種目を合わせてトレーニングを行うのが基本です。トレーニング内容はジムや担当トレーナーの作成するプログラムによって異なってきますが、ここではその例を紹介します。
パーソナルジムでの筋力トレーニングは、大きな筋肉群から始めることが一般的です。スクワット、デッドリフト、ベンチプレスなど、複数の関節を使う種目(コンパウンド種目)は、全身の筋肉を使いやすい特徴があります。
スクワットは下半身全体を使う基本的な種目です。太もも前面(大腿四頭筋)、太もも裏側(ハムストリングス)、お尻(大臀筋)など、大きな筋肉群を同時に使います。最初はボディウェイト(自重)で行い、慣れてきたらダンベルやバーベルを使用することもあります。正しいフォームを身につけることで、膝への負担を抑えながらトレーニングしやすくなります。
上半身のトレーニングでは、プッシュアップ(腕立て伏せ)、ラットプルダウン、ショルダープレスなどが基本種目となります。40代では肩の可動域が狭くなっている方も多いため、無理のない範囲から始めて、徐々に可動域を広げていきます。
マシントレーニングは、軌道が決まっているため、初心者でも取り組みやすいという特徴があります。レッグプレス、チェストプレス、ローイングマシンなど、各部位に対応したマシンがあります。重量の調整も簡単で、その日の体調に合わせて負荷を変えやすいのも特徴です。
フリーウェイトへの移行は、基本的な動作パターンを習得してから行います。ダンベルやバーベルを使ったトレーニングは、バランスを取りながら行うため、体幹の筋肉も同時に使います。トレーナーの指導のもと、段階的に取り入れていくことで、より幅広い刺激を筋肉に与えることができます。
有酸素運動は、心肺機能への働きかけにつながる運動です。パーソナルジムでは、トレッドミル(ランニングマシン)、バイク、ローイングマシンなどを使用することが一般的です。
| 運動強度 | 心拍数の目安 | 運動の感覚 | 継続時間 |
| 低強度 | 最大心拍数の50-60% | 楽に会話ができる | 30-60分 |
| 中強度 | 最大心拍数の60-70% | 会話はできるが少し息が上がる | 20-40分 |
| 高強度 | 最大心拍数の70-85% | 会話が困難 | 10-20分 |
※最大心拍数の目安:220-年齢
40代の方の場合、まず低~中強度の有酸素運動から始めるとよいでしょう。ウォーキングやゆっくりとしたジョギング程度の強度で、20~30分続けられるペースを見つけましょう。徐々に体が慣れてきたら、強度や時間を調整していきます。
インターバルトレーニングは、高強度と低強度を交互に繰り返す方法です。例えば、30秒間の早歩きと30秒間のゆっくり歩きを交互に行います。短時間で心肺機能に刺激を与えやすいとされていますが、体への負担も大きいため、基礎体力がついてから取り入れることが望ましいです。
ウォーミングアップとクールダウンは、ケガの予防と疲労回復のために役立ちます。トレーニング前は5~10分程度の軽い有酸素運動で体温を上げ、トレーニング後は5~10分程度のウォーキングやストレッチで心拍数を徐々に下げていきます。
柔軟性を維持することは、日常生活の動作をスムーズに行うために役立ちます。40代では特に、肩甲骨周り、股関節、ハムストリングスなどが硬くなりやすいとされています。
ストレッチには、静的ストレッチと動的ストレッチがあります。静的ストレッチは、一定の姿勢を保持して筋肉を伸ばす方法で、トレーニング後のクールダウンに適しています。動的ストレッチは、動きながら筋肉を伸ばす方法で、ウォーミングアップとして行うことが一般的です。
体幹トレーニングは、腹筋や背筋など、体の中心部分の筋肉に働きかけるトレーニングです。プランク、サイドプランク、バードドッグなどの種目があります。体幹が安定することで、日常生活での姿勢保持や、他のトレーニング種目のパフォーマンス向上につながることもあるでしょう。
バランス運動は、転倒予防にも役立つトレーニングです。片足立ち、バランスボールを使った運動、不安定な面での運動などがあります。最初は壁や手すりを使って安全を確保しながら行い、徐々に補助なしでできるように練習していきます。
ヨガやピラティスの要素を取り入れることもあります。これらは、柔軟性、筋力、バランス、呼吸法を総合的に練習できる運動です。パーソナルジムでは、個人のレベルに合わせてポーズや動きを調整しながら指導を受けられます。
運動を継続するためには、モチベーションの維持が大切です。以下のような方法で、長期的な継続を目指しましょう。
40代は仕事や家庭の責任が大きい年代です。運動を無理なく続けるためには、生活スタイルに合わせた工夫が必要です。
スケジュール管理では、運動の時間を「予定」として確保することが大切です。仕事の会議と同じように、トレーニングの時間も予定として扱います。週の初めに運動する日を決めて、手帳やカレンダーに記入しておくと良いでしょう。急な予定が入りやすい方は、振替可能な日も考えておくと安心です。
体調に合わせた調整も考慮したいポイントです。疲労が溜まっている時、睡眠不足の時、体調がすぐれない時は、無理をせず、強度を下げたり、ストレッチ中心のメニューに変更したりします。「休むことも運動の一部」という考え方を持つことで、長期的な継続につながるでしょう。
生活習慣への組み込み方として、運動を特別なものと考えず、日常の一部として捉えることが大切です。例えば、「火曜日と金曜日の朝はジムに行く日」というように、ルーティン化すると続けやすくなります。また、運動後の楽しみを作る(好きな音楽を聴く、美味しいプロテインを飲むなど)ことも、継続のモチベーションになります。
家族の理解と協力を得ることも考慮したいポイントです。運動の時間を確保するために、家族に協力してもらう必要がある場合は、健康管理の大切さを共有し、理解を得ましょう。家族と一緒に運動する機会を作ることで、共通の話題が増え、お互いの健康意識も高まることがあるでしょう。
A:運動経験がない方でも始められます。パーソナルジムでは、現在の体力レベルに合わせてメニューを作成するため、無理なく始められます。最初は基本的な動作から始めて、徐々にレベルアップしていきます。トレーナーが丁寧に指導するため、マシンの使い方やフォームを一から学べます。
A:体の変化を実感するまでの期間には個人差があります。1~2ヶ月では大きな変化は見られにくいのが現実です。最低でも3ヶ月は継続するとよいでしょう。ただし、体調の変化や睡眠の質の向上など、数値に表れない変化を感じる方もいます。長期的な視点で、焦らず続けることが大切です。
A:週1回からでも始められます。パーソナルジムは予約制のため、スケジュール管理がしやすいという特徴があります。1回のセッションは45~60分程度なので、仕事の前後や休日の空いた時間を活用できます。忙しい時期は頻度を減らすなど、トレーナーに相談しながら柔軟に対応することもできるでしょう。
A:体力に自信がない方でも問題ありません。パーソナルジムでは、その日の体調に合わせてメニューを調整します。最初は軽い負荷から始めて、体力の向上に合わせて徐々に強度を上げていきます。他人と比較する必要がないため、自分のペースで取り組めます。
40代からのパーソナルジム活用は、体力の維持と健康管理のための選択肢の一つです。個人の体力レベルや目標に合わせた指導を受けられるため、運動経験の有無に関わらず始めやすい環境といえます。
無理のないペースで継続することが、長期的な運動習慣の定着につながります。週1~2回の頻度から始めて、徐々に運動習慣を定着させていきましょう。運動と食事のバランスを意識し、十分な休養を取りながら進めることで、長期的な継続につながるでしょう。
体の変化には個人差があり、すぐに結果が出なくても焦る必要はありません。小さな変化や日常生活での体調の変化に注目しながら、長期的な視点で取り組むことが大切です。40代という年代の特徴を理解し、自分に合った方法で健康管理に取り組んでいきましょう。
※トレーニングや食事管理の効果には個人差があります。本記事は医療行為や医療上の効果を保証するものではありません。
パーソナルジム
2025.10.28
パーソナルジム
2025.10.28
パーソナルジム
2025.10.10
パーソナルジム
2025.10.10
パーソナルジム
ダイエット・ボディメイク
2025.10.10
パーソナルジム
2025.10.07
ー 無料体験実施中 ー
※無理な勧誘は一切ございません