2025.10.01
「ジムには毎日通った方がいいの?」「逆効果になることはある?」と気になる方も多いのではないでしょうか。この記事では、ジムに毎日通うべきかの判断材料となる考え方や、継続するための工夫について紹介します。
結論から言うと、「目的と方法次第で毎日通うことも可能」です。ただし、適切な知識とメニューの工夫が欠かせません。
目次
ジムに毎日通うこと自体は、体力や運動内容に応じて行えば問題はありません。 WHO(世界保健機関)は健康のために週150分以上の中強度有酸素運動が推奨(※)していますが、これは「毎日少しずつ」でも「週に数回まとめて」でもよいとされています。
※出典:WHO 「Global action plan on physical activity 2018–2030: more active people for a healthier world」
一方で、筋力トレーニングについては「運動した部位の筋肉は48時間程度の休養が望ましい」とされるのがフィットネス業界では一般的な考え方です。そのため、毎日同じ部位を高負荷で鍛えるのは避け、日ごとに鍛える部位を分ける(分割法)、あるいは有酸素運動と組み合わせるといった工夫が必要です。
ただし、初心者の方や運動習慣がまだ十分でない方は、いきなり毎日通うよりも、まずは週1~3回程度から始めるのが現実的です。慣れてきたら頻度を増やすなど、自分の体力に合わせて段階的に取り組むことが推奨されます。
ジム通いの「目的」はあくまで健康づくりや体力の維持・改善であり、毎日通うこと自体が目的化しないよう注意が必要です。
毎日ジムに通うことが適しているケースとして、次のような例が挙げられます。
一方で、以下のようなケースでは休息をしっかりとりながら取り組むことが望ましいとされています。
ジムに毎日通うことには、いくつかの利点があります。ここでは、代表的な5つのポイントを紹介します。
毎日ジムに通うことで、運動を生活の一部として取り入れやすくなります。
習慣化には一定期間の継続が重要とされており(行動科学分野でも繰り返しの重要性が指摘されています)、毎日通うことで「今日はやめておこう」と迷うことが減り、自然に定着する可能性があります。
毎日体を動かすことで、日々の消費カロリーを増やしやすくなります。厚生労働省の「健康づくりのための身体活動基準2023」でも、成人は普通歩行1日60分程度の身体活動を推奨しています(※)。ジムでの有酸素運動を日常的に行うことで、この目標を達成しやすくなります。また、運動を続けることで「せっかく運動したから食事にも気をつけよう」と意識が変わる人も少なくありません。
※出典:厚生労働省「健康づくりのための身体活動・運動ガイド 2023」
月額制のジムでは、利用回数が増えるほど1回あたりの費用は安くなります。例えば月額1万円のジムを週2回使うと1回あたり約1,250円ですが、毎日通えば1回あたり約333円となります。経済的に効率的に利用できる点は、通うモチベーションにつながることもあります。
運動にはストレス軽減効果があることが研究で示されています。軽めの有酸素運動は気分転換やリフレッシュに有効とされ、心身の健康維持に役立ちます。毎日続けることで「気持ちの切り替え」が習慣になりやすくなります。
毎日決まった時間にジムに通うことで、生活のリズムを規則正しくしやすくなります。
特に朝の時間に運動を行うと、日中の活動量が増え、夜は自然な疲労感で眠りやすくなるといった報告もあります。こうした規則性は、睡眠や食事のリズムを整え、全体的に健康的な生活習慣につながる可能性があります。
毎日ジムに通うことには利点もありますが、注意すべき点もあります。ここでは主なデメリットと、その対策方法を紹介します。あらかじめ理解しておくことで、無理のない安全なトレーニングにつなげることができます。
強度の高いトレーニングを毎日続けると、疲労が蓄積し、筋肉や関節に過度の負担がかかる場合があります。筋肉はトレーニング後に回復する過程で強くなるとされており、この回復には一定の休養が必要です(一般的に48時間程度とされることが多い)。休養が不足すると、怪我や体調不良の原因になる可能性があります。
対策:
毎日同じ内容を繰り返すと、次第に飽きてしまい、通うことが義務のように感じられてモチベーションが下がることがあります。「毎日行かなくては」というプレッシャーが、かえってストレスになる場合もあります。
対策:
毎日ジムに通うには、時間の確保や体力の維持が必要です。仕事や家庭の都合で無理に通おうとすると、睡眠不足や生活リズムの乱れにつながる可能性があります。
対策:
毎日ジムに通う場合は、目的に応じてメニューを工夫することが大切です。ここでは「ダイエットを目的とする場合」「筋力アップを目的とする場合」の一例を紹介します。
減量や体重管理を目指す場合は、有酸素運動を中心に、適度に筋力トレーニングを取り入れる方法が一般的に推奨されています。
毎日ジムに通う場合は、有酸素運動を中心に据えつつ、筋トレは部位を分けて週2~3回 入れるのが望ましいとされています。以下は一例です。
曜日 | 有酸素運動 | 筋トレ | ストレッチ |
月曜 | 30分 | 上半身15分 | 10分 |
火曜 | 30分 | ― | 10分 |
水曜 | 30分 | 下半身15分 | 10分 |
木曜 | 30分 | ― | 10分 |
金曜 | 30分 | 体幹15分 | 10分 |
土曜 | 20~30分(軽め) | ― | 15分(全身) |
日曜 | 軽めの有酸素20分 | ― | リラックスストレッチ20分 |
ジムに毎日通うことは、目的や方法を工夫すれば無理なく続けられます。特に初心者の方は「必ず毎日フルメニューをこなさなければならない」と考える必要はなく、有酸素運動を中心に、筋トレは週2~3回、ストレッチは毎日 といったシンプルな配分から始めるのが安心です。
筋力アップを目指す場合は、部位を分けてトレーニングする(分割法)ことで、休息を確保しながら毎日ジムに通いやすくなります。以下は例です。
曜日 | 鍛える部位 | 筋トレ目安時間 | 有酸素運動 |
月曜 | 胸・腕の後ろ(押す動き) | 20~30分 | 軽く10分 |
火曜 | 背中・腕の前(引く動き) | 20~30分 | 軽く10分 |
水曜 | 脚・お尻 | 20~30分 | なし~軽く5分 |
木曜 | 肩・お腹 | 20~30分 | 軽く15分 |
金曜 | 腕全体 | 20分前後 | 軽く10~15分 |
土曜 | 苦手な部位の補強 | 15~30分 | 必要に応じて |
日曜 | アクティブレスト(軽めの運動) | ストレッチ中心 | ウォーキング20分程度 |
このメニューは、部位ごとに日を分けることで、鍛えた筋肉を休ませながら毎日ジムに通えるように設計されています。土曜日は自分の苦手な部位や気になる部分を重点的に鍛える日とし、日曜日はストレッチや軽いウォーキングなどで体を動かす「積極的休養日」に充てることで、心身のリフレッシュと回復を両立できます。
「毎日通おう」と決めても、継続は簡単ではありません。ここでは、無理なく楽しみながら続けるための工夫を5つ紹介します。
ジム選びは継続のしやすさに直結します。
立地や営業時間、設備が自分の生活に合っているかどうかを確認しましょう。自宅や職場から遠いジムは続きにくいため、できるだけアクセスが良い場所を選ぶのがおすすめです。24時間営業のジムであれば、仕事前や仕事後など、自分の都合に合わせて利用できます。見学や体験を活用し、無理なく通える環境を選びましょう。
毎日通うからといって、長時間のトレーニングは必須ではありません。
厚生労働省の基準では1日あたり「普通歩行60分程度の身体活動」が推奨されていますが、これは分割して行ってもよいとされています。例えば、行き帰りの通勤時の歩行に加えて、足りない分をジムで補うとしても運動効果に違いはあまりないとされています。朝の時間を活用すると生活リズムが整いやすいとされていますし、継続のハードルも下がります。忙しい日は短めに、余裕のある日は少し長めにと、柔軟に調整することが大切です。
自分の取り組みを記録することで、継続のモチベーションにつながります。
スマートフォンのアプリやノートを使い、体重や使用した重さ、走った時間などを記録すると、後から振り返ったときに進歩を実感できます。また、体調や気分を一緒に記録しておくと、自分に合ったトレーニングの傾向を把握しやすくなります。
毎日運動する場合、リカバリー(回復)が特に重要です。
厚生労働省も「休養・栄養・運動のバランス」が健康づくりに不可欠としています。栄養面では、主食・主菜・副菜をそろえたバランスの良い食事を心がけましょう。筋肉を使った後は、たんぱく質を含む食品を適量摂取することが推奨されています。また、十分な睡眠時間を確保することは疲労回復やコンディション調整に役立ちます。
一人でのトレーニングも良いですが、仲間と一緒なら続けやすくなります。
ジムで顔なじみをつくったり、グループレッスンに参加したりすることで、楽しみながら運動を習慣化しやすくなります。SNSで記録を共有するのも一つの方法です。周囲とのつながりが励みになり、続けるモチベーションを支えてくれます。
ジムに毎日通うことについて、多く寄せられる疑問とその一般的な考え方をまとめました。参考にして、自分に合ったペースを見つけてみましょう。
A. 運動習慣が減量に役立つ可能性はありますが、食事管理も大切です。
減量には「消費エネルギーが摂取エネルギーを上回ること」が基本とされています。つまり、毎日運動をしても、それ以上に食べてしまうと体重は減りません。
有酸素運動と筋力トレーニングを組み合わせ、あわせてバランスの良い食生活を心がけることで、体重管理に取り組みやすくなります。
A. 適度な強度であれば、毎日行っても差し支えないとされています。
WHO(世界保健機関)は週150分以上の中強度有酸素運動を推奨しています。これは毎日20~30分ずつ取り入れることで達成可能です。
ただし、高強度の運動を毎日続けると疲労が溜まる場合があるため、体調に合わせて強度や時間を調整することが大切です。
A. 個人差が大きく、一概に期間を示すことはできません。
運動の効果は、年齢・性別・体質・運動内容・食事・睡眠などさまざまな要因に影響されます。
短期間での変化を期待するよりも、数か月以上の継続を前提に取り組むことで、体力や生活習慣の改善を実感しやすくなるでしょう。
A. 体調がすぐれないときや強い疲労を感じるときは、休むことも大切です。
「運動・栄養・休養のバランス」が健康づくりに重要とされています。筋力トレーニングを行った部位は、一般的に48時間程度の休養をはさむことが望ましいとされており、疲労が残っているときに無理にトレーニングを続けると怪我や体調不良につながる可能性があります。発熱・体調不良・極度の睡眠不足などがある場合も、運動は控えた方が安心です。休むこともトレーニングの一部と考え、体調を整えてから次の運動に取り組むことで、長期的に継続しやすくなります。
ジムに毎日通うことは、適切な方法で取り組めば、運動習慣の定着や気分転換、体力維持など、心身の健康づくりに役立つ可能性があります。
ただし、最も大切なのは「無理なく継続すること」です。毎日通うこと自体が目的ではなく、健康的な体づくりや生活習慣の改善が本来の目的であることを忘れないようにしましょう。初心者であれば、まずは週2~3回から始め、体調に合わせて少しずつ頻度を増やしていく方法が安心です。
また、オーバートレーニングを避けるためには、部位を分けた筋トレや有酸素運動の組み合わせが有効とされています。さらに、通いやすいジムを選び、トレーニング時間を短めに設定するなど、自分のライフスタイルに合った工夫を取り入れることで、楽しく長く続けやすくなります。
あなたの目標や体力、生活リズムに合わせて、最適なジム通いの頻度を見つけてください。続けるうちに、日常生活の中で「体が軽くなった」「気分が前向きになった」など、変化を感じられる場面も出てくるでしょう。
無理なく続けることが、健康的なライフスタイルへの第一歩になります。
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